この記事が気になった人は、ズバリ「新卒入社したばかりの会社をもう辞めたい…」と思っている人だと思います。「苦労して入社した会社だけど、自分には仕事内容が合わない気がする…」「思ったより会社の先輩が厳しい人が多くて、人間関係がつらそう…」など、入社してからのギャップに苦しむ社会人1年目は少なくないです。
でも、入社後すぐに仕事を辞めることはキャリアに傷がつく可能性があるなど、なかなか方針転換に踏み切れない人も多くいます。
そこで、「新卒入社後すぐ辞めることはヤバい?」という疑問に答えていこうと思います。
新卒で入社後、すぐ退職するのはヤバい?
実は新卒で退職する人は意外と多い!
日本労働調査組合の調査によると、新卒社員で退職を検討する人は約50%とかなり多いです。
これは、学生から社会人になったときのギャップに苦しむ人が多いことに起因します。学生のアルバイトと社会人では、求められる仕事のクオリティに大きな差があります。
うまくそのギャップを乗り越えられない人は多く、もがき苦しんでいるときに退職を検討する人が大半です。
退職代行を使うのも新卒社会人が多い
退職代行で働いていた筆者の肌感覚としても、退職に悩む人の半分以上が若い世代で、新卒1年以内の社会人も数多くいらっしゃいました。経験として、「学生時代はなんでもそつなくこなせていた優等生タイプ」や、「学生時代の成功体験に乏しく、社会人で活躍できるイメージがわかない」方がよく相談に来られていました。
新卒ですぐ退職してしまうことにリスクがないとは言えませんが、皆さんが思っている以上に退職に悩む人は多く、実際に退職する人もたくさんいらっしゃいます。
実際、新卒で退職したらどうなる?
退職しても、いずれは就職する必要がある方がほとんどだと思います。
そこで、「実際に退職した人がどういったキャリアを歩んでいくのか」を説明します。
実は企業側はそこまで気にしていない
皆さんが思っている以上に、企業側は新卒での早期離職を問題視していません。厚生労働省が出している学歴別就職後3年以内離職率の推移を見てみましょう。

時期によって上下はありますが、ここ30年くらいは20~30%で推移しています。(平成31年、令和2年はかなり低くなっていますが、これは調査時にまだ3年を経過していないためです)
全国的に見ても、新卒3年間で3割が退職をしています。これは採用担当人事からすると常識なので、退職者を見越し、本来必要な人員数を超えて採用することが一般的です。
このことから、企業側は新卒で退職する人が多いということをあらかじめ分かった状態で内定を出していることがわかります。
事実、第二新卒を積極的に採用している企業もあり、むしろこれは健全な人材流動が起きているということもできると思います。
実際の新卒退職体験談
日本テレビの「news zero」で特集された早期退職のニュースです。
仕事内容や上司との関係が良好ではなかった女性が、退職代行を利用して退職したことへの取材になります。(動画はないですが、先日この動画の続報で、女性が無事再就職が決まったと伝えていました)
この方のように、職場や仕事内容に問題があるケースであると、思い切って退職することのメリットは大きいのではないかと思われます。
新卒で退職することのデメリット
ただし、早期退職することのリスクも少なからず存在しています。
デメリットとなってしまうパターンについて、下記の記事で解説していきます。
短期離職の経歴になってしまう
ファクトだけ見ると仕方ない部分もありますが、結果だけ見ると履歴書には短期離職の経歴として掲載されてしまいます。
ただし、冒頭でもお伝えした通り、新卒で退職を検討&実際に退職する方はとても多いです。第二新卒を積極的に採用している企業もあるので、一度くらい短期離職でも実際問題ないケースが大半です。
ジョブホッパーになってしまう
新卒で入った企業をすぐ辞めてしまうことで、「辞めグセ」が付きジョブホッパーになってしまうことを気にする方も多いです。
ですが、仕事内容も職場環境も合わない状態で働き続けても、有益なスキルはなかなか身に付きません。すべてに満足できる会社に転職することができれば退職を考えることもなくなります。次の会社で長く勤めれば問題がないので、厳しい環境からは戦略的に撤退してしまいましょう。
急に辞めると同僚に迷惑がかかってしまう
人出の不足しがちな職場の場合は、「自分が退職することで他の人にしわ寄せがいってしまうのでは…」と心配してしまう優しい人もいると思います。
でも考えてみてください。人手が足りない責任を負うべきなのは、そういった組織にしてしまった会社や上司になります。人事権を持たない若手社員にはどうすることもできないため、攻められるべきはあなたではありません。
また、この記事を読んでいるあなたはまだ働き始めて日が浅いと思います。パフォーマンスが出せていなくてもそれが当たり前です。新卒が辞めた程度で困るのは、上司に問題があると断言できます。
まとめ:新卒で退職する人は多いし、全く問題はない
今回紹介していませんが、新卒で早期退職→ホワイトな会社へ転職した方は多数いらっしゃいます。「石の上にも三年」とはよく言ったものですが、
座る石を間違えた状態では苦しいだけですし、会社で活躍するためにも自分にあった企業へと移ったほうがWin-Winになると思います。
繰り返しになりますが、新卒が辞めた程度で会社が回らなくなるのであれば、それはあなたではなく会社側に責任があります。あなたには責任がないので、気兼ねなく退職届を出しましょう。
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